理事長挨拶


ご 挨 拶

 石狩川振興財団は、平成45月に公益法人として設立され、平成238月に一般財団法人として新たなスタートを切りました。設立以来丸25年となりますが、この間一貫して、石狩川流域の市町村やNPO等との連携を保ちながら、川への理解を深める活動や、川を軸とした流域振興を進める活動を行ってきました。

 

 昨年は、817日~23日の1週間に3つの台風が連続して北海道に上陸し、さらに8月 30日に台風が北海道に接近して記録的な大雨となり、道内各地で昭和56年水害以来の甚大な被害が発生しました。国管理区間の4河川で堤防が決壊し、5河川で氾濫が発生、また、北海道管理河川でも5河川で堤防が決壊、道内の被害は、死者・行方不明者6名の人的被害の他、住家被害は全半壊126棟、一部損壊963棟、床上・床下浸水1,262棟に及びました。これを受けて、10月に、北海道開発局と北海道は、「平成288月北海道大雨激甚災害を踏まえた水防災対策検討委員会」を設置し、今回の災害について幅広く検証を行い、今後の水防災対策のあり方を検討してきました。

 

委員会の報告では、気候変動による将来の影響を科学的に予測し、具体的なリスク評価をもとに治水対策を講ずるべきであるという新たな治水計画の考え方が示されるとともに、施設だけでは守り切れない洪水は必ず発生するという認識に立って、北海道民、地域、市町村、北海道、国等が一体となって、ハード・ソフトの両面から対策を動員し、防災・減災対策に向けた取組を行うべきとの基本方針が示されています。人命を守ろうとすれば、河川管理者だけではもはや不可能であり、地域の住民、地域の行政と一体となって取り組むことが不可欠であることが明白となっています。

 

一方で、河川利用では、河川空間を地域活性化に活かそうとする「かわまちづくり」への取組が拡大しており、また、河川をサイクルツーリズム等の観光の場として活用する取組も進んでいます。

 

石狩川流域の46市町村長で構成する石狩川流域圏会議では、平成23年の発足以来、水防災として市町村の豪雨災害対策職員を対象とした研修を行うとともに、流域振興として石狩川流域のサイクルマップ作成を進めており、当財団は流域圏会議と連携して、これらを行っています。

 

また、当財団では、平成2811月に、地元の小学生を「キッズスタッフ」として任命し、砂川遊水地管理棟を訪れる人たちに、石狩川の治水や地元砂川の歴史を説明してもらう仕組みを作りました。キッズスタッフは元気よく活動してくれており、将来の地域のリーダーになってくれることを期待しています。

 

 このように、水防災においても地域振興においても、「連携」というキーワードがこれまで以上に重要になっています。石狩川振興財団は、平成29年度も、これまで培ったコミュニケーションネットワークをさらに拡大し、川づくり、まちづくり、人づくりという3つの「つくり」を、なお一層進めていきますので、ご指導、ご支援をお願いいたします。

 

                                                 平成29年4月

 

 

理事長 森田 康志