理事長挨拶


ご 挨 拶

 石狩川振興財団は、平成45月に公益法人として設立され、平成238月に一般財団法人として新たなスタートを切りました。設立以来一貫して、石狩川流域の市町村やNPO等との連携を保ちながら、川への理解を深める活動や、川を軸とした地域振興を進める活動を行ってきています。

平成279月の関東・東北豪雨、288月の北海道・東北豪雨、そして昨年7月の九州北部豪雨と、これまでの想定を超えるような豪雨災害が毎年発生しています。こうした災害を受けて、国土交通省は、平成2712月に「水防災意識社会再構築ビジョン」を策定して、当初国管理河川を中心に取り組みを進め、さらに中小河川を含めた全国の河川で取組を加速させるべく、「大規模氾濫減災対策協議会」制度の創設をはじめとする水防法の一部改正を行ってきました。

また、北海道・東北豪雨を受けて、北海道開発局と北海道は、平成2810月に「平成288月北海道大雨激甚災害を踏まえた水防災対策検討委員会」を設置し、本災害について幅広く検証を行い、今後の水防災対策のあり方を検討してきました。委員会の報告では、気候変動による将来の影響を科学的に予測し、具体的なリスク評価をもとに治水対策を講ずるべきであるという新たな治水計画の考え方が示されるとともに、施設だけでは守り切れない洪水は必ず発生するという認識に立って、道民、地域、市町村、北海道、国等が一体となって、ハード・ソフトの両面から対策を総動員し、防災・減災対策に向けた取組を行うべきとの基本方針が示されています。人命を守ろうとすれば、河川管理者、地域の住民、地域の行政と一体となった取組が不可欠であることが明白となっています。石狩川振興財団は、石狩川流域46市町村長で構成する石狩川流域圏会議が中心となって実施している、市町村職員を対象とした豪雨災害対策職員研修への参加等を通じて、引き続き、河川管理者、地方自治体とのコミュニケーションネットワークを強化して参ります。

一方で、北海道開発局は、川の魅力を活かしたツーリズムとして「かわたび北海道」に、平成29年度着手しました。また、石狩川流域圏会議では、会議設立時から流域全体の振興、一体化を目指して、サイクルツーリズムの推進を図ってきましたが、サイクルツーリズムは北海道全体に取組が拡大し、石狩川流域圏会議は先導する役割を担っています。石狩川振興財団は、河川を生かした地域振興の観点から、関係する機関と連携して、かわたび北海道、サイクルツーリズムを推進していきます。

 防災・減災の観点からも、地域振興の観点からも、「連携」というキーワードがこれまで以上に重要になっています。石狩川振興財団は、平成30年度も、これまで培ったコミュニケーションネットワークをさらに拡大し、川づくり、まちづくり、人づくりという3つの「つくり」を、なお一層進めていきますので、ご指導、ご支援をお願いいたします。

 

                                                       平成304

 

 

理事長 森田 康志